補聴器が・・・
一昨年(2017年)10月頃から、父の認知症は坂道を転がる石のように凄い勢いで進んできた。
去年(2018年)の11月には薬の副作用の影響で度々意識を失うようになり、主治医の勧めで経過観察のための3日間の入院と、阪大病院での薬の見直しの為の入院が二週間あった。
阪大では認知症が進まないように、母がずっと付き添っての、家族的にもとても大変な入院であったけれど・・・・・。
薬は見直して頂き、意識の喪失も現段階では無くなったけれど、認知症は恐るべき勢いで進んでしまった。
無表情で何を考えているのか分からないような状態で、ぼぉーーーーっと立っていたり。
今回は補聴器だったけど、気になることがあるのか、ずーーーーっと見てる。何をしているのか聞いても答えられない。
見れば、3種類の補聴器をばらばらにしていて、充電式のものは1つは充電器に、1つは全然別の場所に置いたりしているし、正しい組み合わせにしてあるものは1つもなく、全てばらばらにしているダケでなく、置いてはいけないような場所に置いてみたり、いったい何がしたいのか想像すらできないような状態。
しかも、日中居眠りしてたり、ご飯食べてたり、トイレに行ってないと時間はずっと補聴器を触ってる。
ついに、絶対に置いたらダメ!とずっと言ってある場所に置いて、犬に噛まれてン十万もする高額な補聴器が1つお陀仏になった。。。。
補聴器は壊れたけど、犬が電池など誤飲することがなかったのが不幸中の幸い。
それでも父は何が起こったのか理解が出来ていないように見える。もうほぼ狂人の世界。
以前にも書いたと思うが、トイレはおしっこはトイレにまき散らすし、大便の粗相もする。
ヨダレは常に垂れ流しだし、鼻水も垂れ流す。耳は補聴器がなければ全く聞こえない。
自分の父親ではあるが、とても普通の人間ではない。
日常生活も、ズボンをはいているのに、もう一枚ズボンをはこうとしたり、上着も同じ。。。服の着方や脱ぎ方まで忘れてきている。
食べ方ももの凄く汚い。口にいっぱい食べ物を入れて口を押えずにゲホッと吐き出すことすらある。
何でも口の中に入れるのではなく、何でもすする。固形物などすすっても食べられないのに、すする。
一日いったい何回「パパ!何してるの!?」と叫ぶことだろう。。。。
それくらい異常な行動をすることが日々増えている。
認知症関連の本なども何冊か読むけれど。。。。認知症の人に共感しろとか、優しく接しろとか書いてるけど・・・・・。
そんなん無理!! そうしようと努力しなかったワケじゃない!頑張ろうとしたけど、絶対に無理だから!!
普通じゃないんだよ!突然こっちが想像もしないようなことしたり言ったりするんだよ。。。
私は仏様ではないから・・・・そんなこと出来ないよ。(T△T)
それでも父は家の2匹の犬のことは可愛がる。何も分かってないのに、犬のことは自分の意思で可愛がる。
父にとって、犬は最後の砦なのかも知れないな・・・・と思う。
この先、父はどうなっていくんだろう?
すでに母と私は限界に近づいているんだけど、今後どこまで常軌を逸するんだろうと思うと悲しくなる。