父と犬たち

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うちの父は昔は犬嫌いだった。
口ぐせのように「犬は畜生だ。」とか言ってた。
犬は外で番犬するもんだ、家の中にいるもんぢゃない!と言ってた。
だから私がおちゃちゃを家で飼いたいと言った時に猛反対して最後までネチネチと嫌がらせをした筋金入りの犬嫌いな奴なんだが。。。。。
どーーーしても、どーーーーしても、おちゃちゃと一緒に暮したかった私が苦肉の策でおちゃちゃの替りに外で番犬する犬候補としてラブが家に来てから父は完全に変わった。
どーもラブとの最初の出会いの段階でその兆候があったと思う。。。。
私はどうしても犬は外だと父が言うから強面なラブラドールの男の子を探してた。ところがラブラドールがいるにはいたけど、その子は女の子だった。 
まっ、それが私とラブとの出会いなんだけど・・・・・。
私は「あかん、女の子しかおらんって。」と父に言ったら。。。。。。 父は箱の中で飛び跳ねているラブをジッと見てたのよね・・・・・そして、ペットショップから帰ろうとする私にポツリと一言 『女の子でもええやないか、負けてもろてこの子買うとけ。』と言った
おちゃちゃを家の中におくにあたっては凄い嫌がらせをやった父だから、『へっ!?』 と思ったけど、父がお金を出して飼うんだから父が気に入った子が良いだろう・・・とペットショップのおっちゃんと交渉して少しだけ負けてもらってラブが我が家の子になることになった。
我が家の今までの犬は貰った子やうちで生まれて子ばかりだったので、ラブは父が初めてお金を出して買った子なんですよねえ?。 我が家の子は貰ったり、拾ったりした子ばかりでペットショップから来た子はラブだけなんです。
このラブが父にはこの上もなく可愛かったようで、アッという間にラブにハマッてしまった父。 ラブが可愛い=犬が可愛いと思うまでに時間は掛からなかったように思う。
私はラブが家に来たときからラブを外に出す気なんかサラサラ無かったから、次はどんな手を使って今度はラブも家の中の子にしようか・・・・と考えていたんだけど、それは必要無かったみたい。(^^)
だって、父はラブにメロメロで外に出せなんて一度も言わなかったしね。(^_-)-☆
それどころか最初は訓練に行く日だけ仕事場にラブをつれて行ってたのが、そのうちラブと一緒に仕事場に行くのが日課になって、一日中ラブと一緒でないと寂しいと思うようになってるもんね。(^^)v
それから次はパピを貰ってきた私。
最初、父は「犬と一緒に出ていけ!」と言ってたくせに、気がついたらパピともラブラブ♪になっとった。(~_~;) 去年妹が利華をもらってきたときも同じ、今や利華にもメロメロになっている父である。
あの昔の犬嫌いな父と同一人物だとは考えられない変貌ぶりである。
一番犬が嫌いだったくせに、今や家中で一番の犬孝行な親父になっている。 そりゃー、犬は父が可愛がれば倍以上の愛情をかえしてくれるし、娘のように小憎らしかったり、口煩くはないもんねぇ?。
父がマジで犬が可愛いんだ。。。。と思ったのは、つい最近のパピの大手術の時。
父はハッキリ言ってケチ!な奴なんだけど、パピの手術にかかる金額が最初は25万円だと言われてて、その後緊急入院して容態が悪い。。。ということになって、いくら掛かるか分からない・・・・という話になった時、あのドケチな父が言ったんだよぉーっ!
「パピの手術代はワシが出す。ちゃんと治るまで幾ら掛かってもワシが出す。」って。。。。
その父の愛情と願いが通じたのかパピは凄い勢いで元気になり、手術代も最初言ってた25万ですんだし。父の愛は強かった。^_^;
しかしね・・・・人間って変われば変わるもんだね。父を見てるとそう思う。
だけど、父は犬を受け入れて犬を愛したことは犬たちから愛されただけでなく、家族からも認められ、父親としての立場も大幅に良くなったんだから父にとっても「お犬様様」なんだと思う。
今やおちゃちゃ以外の犬は父が大好きである。
おちゃちゃ? おちゃちゃは誰が何と言おうと私のことが好きなんだよぉ?♪
犬は家族の会話を作ってくれる、犬は人間の心を豊かにしてくれる、犬って本当に素晴らしい生き物だと思う。
最近犬が不幸になっている話をよく聞くけど、こんな素晴らしい力を持っている犬たちを粗末に扱う奴は許せないと思う。 そういう子たちこそ救われて、人間とともに幸せに生きて欲しいと願っている。