森下先生とラブの思い出

森下先生とラブは数々の競技会に出場し一緒に戦ってきた戦友だったのかも知れません。
ラブの競技会での写真は殆ど無いのですが、JKCの一部の競技会では3位までに入賞すると写真を貰える場合もありました。
その最初の一枚がこの写真です。
この時、ラブは1歳になったばかりの頃で、競技会には二度目の出場でした。

元々ラブはPD(警察犬協会)の血統書の子なんですが、競技会に出ると決まってすぐに先生からJKCの血統書を取ってくださいと言われて、やっと取れた直後の競技会でした。
確か、この競技会は本部大会でラブの出た3部服従は100頭以上のエントリーがあった中の3位ということで先生が大変喜んでおられたのが思い出されます。
実は、この時に7部では優勝したのですけど、写真は何かの手違いで貰えなかったようです。
ラブの競技犬生ではPDの競技会での成績の方が良かったのですが、PDではこういう写真は無かったので・・・・それがとても残念です。
競技会はとても遠くまで行くこともありました。。。一泊というのもザラでしたし、霧ヶ峰の場合は何泊もすることもありました。
ラブのいない間、毎朝仏壇にお酒を供えて、ただひたすらラブの無事を祈ったものです。
もともと「しつけ」目的で森下先生にお願いしたワケですから、競技会の成績などは二の次、何よりも道中事故の無いよう、ラブが無事で戻るようにと祈ってました。
ラブが良い成績を取った時は、何も言わなくても先生とラブの顔を見たら分りました。二人とも胸を張って笑顔で帰ってきたからです。
成績が振るわない時もやはり分りました。。。。先生もシュンとされているし、ラブも先生の期待に答えられなかったことがショックなようで・・・・項垂れて帰ってきましたし、しばらく元気が無かったこともありました。
1泊の競技会でペンションに泊まる時にはラブ用のお布団を持って行ってくださるのですが、ラブは何時も先生のベットに上がって一緒に寝ていたのだそうです。
よく先生から「ラブと一緒に寝てますよね。。(^-^;」と言われたものです。
一度、先生が特訓をしたいからと先生のご自宅に一週間ほど泊まり込んだ時にも、先生と一緒のお布団で寝ていたそうで、面白がった奥様が証拠写真を撮って後でくださったこともありました。

この写真は1997年四国で行われたJKCの競技会での写真です。
この時は二種目に出て3位と4位でした。
この時の写真は先生の希望で先生のお手元にあると思います。 この写真は先生にお渡しする前に私がスキャナーでスキャンしたものです。
ラブの同胎の姉が京都の警察犬の訓練所のエースとして活躍していました。
ラブは血統も良かったようで、ラブと同じに生まれた子もJKCに出ていたそうです。
先生が言われていたことに、訓練所の 子は競技会の為だけに毎日毎日訓練されて、人間の愛情という部分には欠落しているロボットのようなものだって・・・・自分はそういうロボットを作りたいのではなく、ラブのように家族に愛され、家族として大切にされている子を訓練して、もっと家族に愛され、幸せになれるような訓練がしたいという話をしてくださったこともありました。
その森下先生の訓練は最後の最後で霧ヶ峰で先生の期待には沿えずに申し訳なかったのですが、先生のご努力はラブの 犬生には大きなプラスであったことは間違いがありません。
今、我が家ではラブは父にとって、家族にとって特別な存在です。
例え介護が必要になったとしても、もうラブのいない人生は家族の誰も考えられないほど、ラブは家族に愛されています。
しかし、訓練を受ける前のラブは、引きは強いし、言うことは聞かないし、もうとんでもない犬だっことも忘れてはいません。
今のラブの幸せは、森下先生の愛情と訓練によるものであることは、我が家の家族と、そして誰よりもラブが一番知っていることです。
こんな素晴らしい訓練士さんを他には知りません。
本当に本当に惜しい人を亡くしたという気持ちでいっぱいです。。。。。
さっきからラブの様子がヘンです・・・・・・。
玄関から外ばかりを見ているみたいで、父が「誰も外にはいないぞっ!」と言っています。。。
もしかすると・・・・先生とお別れをしているのかも。。。。
ラブよ、先生にちゃんとお礼を言うのだよ。。。先生のお陰でこんなに賢くなって、こんなに家族から大切にされるようになったんだから。
だけど、だけど、先生について行っちゃダメだよ。
ラブは先生の分も元気で長生きするんだよ。
きっと、先生もそれを願ってくれているから。頑張るんだよ。


にほんブログ村 犬ブログ 老犬・高齢犬へにほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへにほんブログ村 犬ブログ MIX中型犬へ
↑ランキング参加中です。クリックお願いします。m(__)m