愛犬の老い

3月に入ってから今日まで悪夢と怒涛の日々を過ごした気がする。
愛犬、ことに大型犬は早く年をとることは知ってはいたけど、愛犬の老いに直面した私は自分でも信じられないくらい涙もろくて無力な飼い主だったと思う。
私がこの20日ほどの間に体験したことは高齢化する犬の飼い主さんにも参考になるかも知れないと思うので、書いておきたいと思う。
ラブは私が飼う初めての大型犬だった。
大型犬はしっかりしつけないと手に負えなくなって悲惨なことになるという話を小耳に挟んでいたので、ラブが家に来る前に知り合いに出張訓練を頼んでいた。
これからご縁があって我が家の家族になる子と幸せに暮らす為にも訓練は必要だと思っていた。
ラブはすくすくと育って6ヶ月の時に訓練士さんと初顔合わせをした。
その時のこと、紹介してくれた知り合いも驚くほどラブはイパーで気かん気の強い子で、知り合いに『この子本当に訓練してマシになるのか!?』と思われたほど凄い犬だったそうだ。^_^;
ところが訓練に入ってメキメキと頭角を現し、ついには訓練士さんの看板犬になり、訓練競技会でブイブイ言わせるほどになった。訓練士さんは「こんなヤンチャな子の方が本当は賢いんだ」と言ってもらって飼い主としてとても嬉しかったっけ。。。。
この時期がラブにとって一番華やかな時期だったかも知れない。
訓練士さんと一緒に日本中の訓練競技会に行ってたったけ。。。。
競技会を引退してからは家族に大事にされ、我が家の大型愛玩犬として暮らしてた。
訓練時代からボールはきちがいかと思うくらい大大大好きで、ボールと見ると死ぬまで走るんじゃないかってくらい好きだった。
それが9歳になって夏場にはボールを追わなくなった。。。。10才になってボールを追わない時間が増えた。。。11才でほぼボールへの興味が無くなり、頭をもののぶつけることが多くなった。
11才の頃、行きつけの獣医さんで『ラブラドールの寿命』について聞いて先生から 「ラブちゃんは11才ですね。もう何時死んでも”頑張ってくれた”という年ですよ。」と言われて獣医さんの前で号泣してしまった私。。。。
8歳から食事にも気をつかった。
シニア犬が食べても健康に良い値段も高いフードに黒い食べ物が健康に良いということで、黒豆の黄粉、黒ゴマ、黒五という5種類の黒い食品の粉末、はとむぎの玄麦の粉、クロレラ、白マイタケの粉。。。。友達からメシマコブが良いと聞いてメシマコブも用意したし、食器もカドミウムを使用しない健康食器があると聞けばそれを愛犬たちのために用意した。
私の思いが通じたのか、食事が良かったのか、ラブは12才の秋にも琵琶湖で泳いだし、去年暮れの検診でも「白内障は大丈夫です。」という太鼓判も貰ってた。
老いは少しづつきているけど、他の大型犬に比べてスピードは緩やかだと信じてた。。。
兆候は大晦日にあった。
突然仕事場の階段を恐がった。
だけど、その後はフツーに上がり降りしていたので忘れていたら・・・2月末についにきてしまった。。。。
今だから告白するけど・・・・涙が枯れるくらい泣いた。
ラフが12才、もうまもなく13才なのは知ってたけど、愛犬の老いが現実として自分の目の前にきた時に自分の無力さに愕然とした。
必死で今の状態を改善する方法を探しながら、ラブの老いが凄い勢いで現実になっていることに耐えられなくて・・・・思い出しては涙した。
人前では泣かないでいよう・・・と我満したけど、1人になったら涙が溢れて止まらなかった。
ラブを失いたく無くないと思った。
ラブの為に自分が出来ることは何でもしてやりたいと思った。
今まで覚悟はしていたつもりだった。。。。だけど、現実の重さって安易な覚悟を超えるものだった。
それは多分、私の両親も同じ気持ちだっただろうと思う。
私がその時に決心したことは『私の出来る限りラブには今までと同じ生活をさせてやる。』という決断だった。
愛犬の老いとは飼い主にとって酷な宣告だと思う。
本当に何度も何度もラブに『ねぇーちゃんの寿命をラブに分けてあげるから元気で長生きしてくれっ!』とラブに言ったことだろう。。。。
私の親が聞いたら仰天するかも知れないけど、私はラブに先立たれることには耐えられない・・・。
どうしょうもない事だと分かっていても、コレは理屈ではない・・・愛するものを失いたくないという気持ちは誰にも止められない。
この20日間ほどは愛するラブのために自分が出来ることを自問自答する日々だった。
いっぱい、いっぱい泣いて泣いて・・・・涙が枯れるほど泣いて、私は決心した。
最後の最後まで私は自分の出来るMAXなことをラブにするんだ!という決意。
ラブの最後の日に後悔は絶対にしたくない。
幸いラブは今はとても元気だ。階段を降りられないことを除けば。。。。
ドッグキャリーで階段を降ろす時も、ちゃんと分かってて協力もしてくれるようになった。
賢い子なんだよね・・・・・私はこの賢さも愛してるのに。。。。(T^T)
泣いてなんかいられない。。。。。私とラブに残された時間はそう多くは無い。。。。。
1日でも長く、少しでも側にいて幸せを感じられる生活を、今までラブに貰ってた幸せを、これからは私がプロデュースしていく番なんだ。。。。。
もう最後の日まで私は泣かない。
泣いてなんかいられない。
私の全身全霊をかけて、これからの毎日をひたすらラブと家族と私の幸せのために尽くしたい。
私にとって今はそれが一番大事。

パパのスリッパ

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19日、20日と1泊旅行に行ってたためにラブは寂しい病モード全開。^_^;
近場の旅行だったので出発も遅かったし、翌日は昼過ぎには戻っていたのだけど・・・・ラブにとっちゃ少しでも父がいないと寂しいらしい。^_^;
昨日も父と母が買い物で出掛けたすぐ後のこと。
父がたった今脱いだスリッパを口に咥えて私の部屋に戻って来たラブちゃん。
私のベットに上がって父のスリッパを抱いて寝てた。^_^;
なんと言うか・・・・・何気に健気で可愛いではないですかぁ???♪
父にこの話をすると、平常心を装いながらもメチャメチャ喜んでいるのが見てとれる。
このお1人さんとお1匹さんの間にはがあるんですよねぇ?。(^^)

淡路島の旅

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予定になかったのだけど、最近お疲れ気味ということで、1泊で温泉に行くことになった。
土曜日の朝にテレビで『鳴門海峡の桜鯛づくし』というのをやってて、その鯛づくしを食べるためにホテルニューアワジプラザ淡路島に行って来た。
鯛づくしは本当に鯛づくしで、なるほど美味だった。
ホテルは鳴門大橋と対岸の淡路島の突端にあり、景色は最高!
目の前に鳴門大橋が見える。
お風呂にはジャグジーがあって、この景色を堪能しながら入浴できちゃう♪
が・・・・ここの温泉は私にはヤバイ・・・・。
あの高槻の花の里温泉と同じでお湯がちょっと天然温泉を疑うほど極端なトロトロのお湯。。。。
対岸の大和ロイヤルホテルには何度か行ってるけど、こんなお湯ではないんだよね。。。。何故にここのお湯はこんなに異常なほどトロトロなんだろう???
って、やっぱり夜になって二の腕の皮膚の柔らかい部分にポツポツと湿疹が。。。。。
やっぱり、このお湯はダメ!
なんなんだろう? 絶対に何か入ってると思うわ・・・しかも高槻の花の里温泉と同じ成分。
父はとても気に入ったようだけど・・・・私はこの温泉は肌に合わないので行きたくないぃ?。(T^T)
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翌日、鳴門大橋を渡って四国の徳島へ。
大塚国際美術館に行って来た。
この美術館は世界の有名絵画などを陶板で復元して展示してあるという、ちょっと変わった美術館。
しかも館内はとってーーーーも広い!
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入り口にはいきなりこんな長いエスカレーターがあって、度肝を抜かる。
高所恐怖症の私としては後ろを振り返るのはNGなほどの高さだった。
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絵画の展示だけでなくお墓や礼拝堂や遺跡を陶板で復元して展示してあるコーナーもある。
上はイタリアのポンペイにあるという『秘儀の間』を復元したものらしい。
私はポンペイは行ったけど、ここは見てないな。。。。
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名前忘れたけど。。。。汗
礼拝堂を復元してある。
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絵画はこんな感じで展示されているけど、その数は凄い数で館内は大変広くて・・・歩き疲れるくらい。
料金3500円は高いと思ったけど、これだけ充実した内容だったらお得かも。
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絵画の中には犬も多数描かれている。
犬好きの私、ついつい犬に目がいってします。
この絵はルイ14世の愛妾ポンパドール夫人の絵なんだけど、○の部分に描かれている犬は・・・・
SO!パピヨン!!
パピヨンがフランス宮廷の貴婦人に愛された犬だって、この絵が証明なんですよぉ?♪
これを見ただけでもココに来たかいがあった。(^^)