去年の3月21日はラブが初めて立ち上がれなくなった日です。
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この後、4月6日にも再び倒れて、突発性前庭障害と診断されました。
前庭障害の後遺症もありましたし・・・
二度倒れたことにより運動機能は著しく低下してしまいました。。。
この1年は階段を含むほぼ全ての段差の介助が必要になりました。
正直、去年の3月末から4月にかけて大変だった時期は
ラブがこの後1年間も無事でいられるとは思わなかった。。。。
「近い将来ラブがいなくなる」ことを必然的に覚悟しなければいけない・・・
そう実感したのは去年の今頃でしたから。。。
それから夏には乳腺腫瘍が悪性であり、肺にも転移していると言われ
1ヶ月以上、生きた心地もしない時期もありました。
幸いこれは誤診で、現在も小さくなったシコリは残ってますが元気です。(^^)
大変だったけど・・・・・
あれから1年たった今も自分の足で歩いて散歩が出来ること
神様に心から感謝せずにはおられません。。。。
この1年、本当にいろいろな経験をしました。
大型犬の介助(肉体労働)だけでなく
ラブの場合、少なくとも2度は『プチ寝たきり』も経験しました。
足の薬(プレビコックス)も去年4月上旬から飲み始めて、もうすぐ1年になります。
ラブは左前足の肘関節形成不全でして、
若い頃には全くそういう兆候もなかったのですが
13才半を過ぎた頃から足を引きずるようになったんです。
大阪ではゴットハンドとも言われる山口先生に診察していただき
投薬を開始しました。
その時、先生から言われたこと。。。
「しっかりと散歩をしなさい、出来れば毎日最低でも30分」
「散歩前に足を温め、散歩後には冷やしなさい」
「温めて足の曲げ伸ばしの理学療法をしっかりとしなさい。」
ということでした。
診察時すでにラブは13才9か月という高齢でしたので
先生にこの足のトラブルが寿命に及ぼす影響があるのかをお聞きしたのです。
先生曰く「足のトラブルが寿命に直接影響はしないけれど、
歩けなくなり、動けなくなった時は長くないよ。
そしてその日は突然にやってくる・・・・
だから、散歩と理学療法はしっかりとやりなさい。
出来るだけ長く寝たきりにならないように努力してあげなさい。」
と言われたのです。
その後、今年1月にも立ちあがれなくなったのですが・・・
その時の先生の言葉で何故散歩や理学療法が大事なのかが分かりました。
その先生曰く「年を取ると筋肉の退化するので、
退化を遅らせる為には散歩などの運動をする必要がある。
(その時ラブは動けない状態だったので散歩は無理でした。。。)
今は動けないけれど、また動けるようになるかも知れない・・・
しかし、体が動けるようになった時に足の筋力が退化してしまっていたら、
体が回復していても動けなくなります。
だから、動けない間でも足の曲げ伸ばし運動をしっかりとして、
回復した時に歩ける筋力を保つように心がけてください。」
と言われたんです。
高齢になると一度落ちてしまった筋力を取り戻すことは不可能に近いんだそうです。
だから、筋力を落とさない努力はとても重要なのだそうです。
この1年、「歩く」こと「自由に動ける」ことがラブにとって
どんなに大事なことなのか思い知らされました。
ラブの自由を維持する為には大変な努力が必要なことも分かりました。
しかし、私は自分の体が動く限り
ラブには自分の足で歩かせてやりたいと願っています。
投薬してそろそろ1年ですが、
ラブちゃんはすこぶる元気です。(^^)
体重はこの1年で2キロから3キロ減りましたが
快食、快眠、快便!ですし、トイレの管理もまだちゃんと自分でします。
(辛抱できる時間は若干短くなりましたけどね・・・・でもまだ充分現役です。)
1月に倒れた時ですら心臓の音が力強いと先生が驚いてたくらいですから。(^^;
また、「プチ寝たきり」を経験して思ったこと
それもついでに書いておきたいと思います。
私は以前のブログにも書きましたが
寝たきりの介護をされる方は本当に偉いと思います。
たとえフラフラででも自分で動いてくれることがどんなに助かるかを経験したからです。(^^;
人間の介護はしたことが無いので分かりませんが
犬は自分が突然動けなくなったことに凄いストレスを感じるようです。
だから、必死で動こうともがきますし、
自由にならないことを辛いと思うようで
ストレスを声に出して訴えたりもする時があります。
また、ちょっと調子が良いと自由が利かないのに動いて危険なことになります。
かたときも目が離せなくなりますし大型犬ですから寝床に戻すのも大変な肉体労働です。
体を自由に動かせられない大型犬は普段の3倍以上も重いです。
大型犬を抱き上げることは通常でも重いし大変ですが、
足腰の立たない子を抱きあげることはその何倍も何倍も大変で
私は長い時で10日余りそういう時期を経験しましたが
歯を食いしばって頑張ったけれど・・・
これが1ヶ月続いたら自分の体は耐えられないだろうと思いましたから。
それと、やはり老犬介護されている方のブログで見たのですが
寝たきりになると内臓が著しく衰えるそうで
寝たきりになっても1日に1度は最低立ち上がらせることが大事なのだとか。。。
とにかく、先生の言葉を思い出し、復活の時を信じて
ラブと一緒に頑張りましたが、
ラブが自分の足で一歩を踏みしめてくれた時は
心の底からホッとしました。。。。
希望の光が見えたと思いました。。。
断言しますっ!
フラフラででも自分で歩いてくれる方が
寝たきりになるより飼い主も楽です!
犬自身も犬として生きられてストレスが掛かりません。
歩くこと、自由に動けることは本当に本当に大事です。
とてもとても大変だけど
安易に寝たきりを容認せずに
再び復活できるように努力してやるのも
愛情ではないかと私は思うんです。
もちろん、これは私の考え方であり
これが最良かどうかは分かりません。
一番良いのは
愛犬を一番愛し、理解している飼い主の方が決めることです。